ジャッキー・チェン出演映画1990年代

プロジェクト・イーグル ジャッキー・チェン出演映画年表
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アメリカを視野に置き、ジャンルにとらわれないアクション全開

プロジェクト・イーグル

アジアの鷹シリーズ二作目の「プロジェクト・イーグル」。サハラ砂漠、モロッコ、フィリピンでロケを敢行。広東からはドゥドゥ・チェン、ヨーロッパからはエヴァ・コーボ、日本からは池田昌子さんが共演。
ラストの秘密基地での格闘はワイヤーを巧みに使い、中盤でのバイクでのチェイス・シーンはメチャクチャかっこいい!やっぱりこのシリーズのジャッキーはかっこいい!この映画でもジャッキーは三菱車、パジェロに乗っています。
モロッコでの撮影中に小道具の偽貨幣が持ち出されて、土地の人に本物の貨幣として使われてしまうという事態になり、そのため、プロダクション・マネージャーが偽貨幣を配ったとされて3ヶ月間刑務所に入るという災難に。砂漠での撮影はかなり過酷だったようで、サソリに刺されたりと、撮影班の50人以上が病気になったとか。ロケ地がアジア、アフリカ、ヨーロッパと渡り歩いたため、製作費は当時の香港では最も高額となったらしいです。

飛鷹計劃/Armour of God Ⅱ:Operation Conder/Project Eagle/1990年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1991年3月9日東宝東和配給

製作総指揮:レイモンド・チョウ/レナード・ホウ 製作:ウィリー・チャン 監督/主演/スタントコーディネーター:ジャッキー・チェン 脚本:エドワード・タン 撮影:アーサー・ウォン 音楽:マイケル・ライ

キャスト:ドゥドゥ・チェン/エバ・コーボ/池田昌子/マーク・エドワード・キング

受賞:香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン候補(ジャッキー・チェン・スタントマン・チーム)

炎の大捜査線

ジャッキーが、かつて黒社会との揉め事を治めてくれたジミー・ウォングへの借りを返すためにカメオ出演した映画。しかし、このときジャッキーはプロジェクト・イーグルの撮影中だったので非常に忙しかったようで、ジャッキー作品だと思ってみるとちょっとガッカリします。レオン・カーフェイやサモ・ハン、アンディ・ラウなど共演者は豪華ですが…。

火焼島/Island of Fire/1991年/香港・台湾/ブレイン&ブレイク/1992年4月25日日本ヘラルド配給

製作総指揮:ジミー・ウォング 製作:コー・シュンハン 監督:チュ・イエンピン 脚本:フー・リー/イェ・ユンチャオ 撮影:チェン・ロンシュー

キャスト:レオン・カーフェイ/ジャッキー・チェン/サモ・ハン・キンポー/アンディ・ラウ/トゥオ・チュンホア/ジミー・ウォング

ツイン・ドラゴン

魅力も2倍のジャッキー初の1人2役!いわば「白」と「黒」の対照的な双子を演じるジャッキー魅力倍返し!
強くてブラックなジャッキーと弱くて優しいジャッキーの2つの役柄の魅力だけでなく、私的にはこの映画のアクション、特に最後の自動車修理工場でのアクションは非常に優れていると思いますし、ストーリーも大好きです!
香港映画監督協会への慈善活動を目的に作られた映画で、そのため、ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョン・ウー、バリー・ウォン、カーク・ウォン、エリック・ツァン、デビッド・ワーら一流の映画監督が出演する異色作です。
ジャッキーは当時ウッチャン・ナンチャンの内村光良さんを見てこのアイデアを思いついたとか。

雙龍會/Twin Dragons/1991年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1992年4月25日東宝東和配給

製作:ン・シーユエン 監督:ツイ・ハーク/リンゴ・ラム 脚本:ツイ・ハーク 音楽:ローウェル・ロー

キャスト:ジャッキー・チェン/マギー・チャン/ニナ・リー/テディ・ロビン

香港魔界大戦

ユンピョウ初監督作品。ジャッキーは数秒程度のカメオ出演。

西蔵小子/A Kid from Tibet/1991年/香港/ゴールデン・ハーベスト/日本劇場未公開

製作/監督:ユン・ピョウ 脚本:バリー・ウォン 撮影:アーサー・ウォン 音楽:ヴァイオレット・ラム

キャスト:ユン・ピョウ/ミシェル・リー/ニナ・リー/ユン・ワー/ウー・マ/ロイ・チャオ/ビリー・ロウ

ポリス・ストーリー3

シリーズの中で最も思い切ったアクションにチャレンジし、ジャッキー自身満足している映画です。中でもヘリコプターから吊るされた縄梯子に飛び移るシーンは、全く安全措置無しで命懸けのスタント。そのままクアラルンプール上空を遊泳?してからラストまでの生身のアクションは、ハリウッドには真似できない香港映画ならではのジャッキー・アクション。共演のミシェル・ヨーもバイクや車を使った難易度の高い危険なアクションを自らこなしています。
スクリーンの中ではジャッキーはアクションでミシェルに食われ気味に感じるくらい、監督のスタンリー・トンやジャッキーのミシェルに対する期待と、それに応えようとするミシェルの気合が感じられます。非常に優れたアクションが詰まった映画と言えるでしょう。
おなじみのマギー・チャンやトン・ピョウに加え、ユン・ワーやケネス・ローが悪役で共演しています。

警察故事3 超級警察/Police Story Ⅲ:Supercop/1992年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1992年12月22日東宝東和配給

製作総指揮:レナード・ホー/ジャッキー・チェン 製作:ウィリー・チェン/エドワード・タン 監督/スタント・コーディネーター:スタンリー・トン 脚本:エドワード・タン/フィービー・マ・メイピン/リー・ワイイー 撮影:ラム・ウォクワー 美術:ウォン・ヤンマン 音楽:リー・チャンシィン

キャスト:ジャッキー・チェン/ミシェル・ヨー/マギー・チャン/ツァン・コン/ユン・ワー/トン・ピョウ/ケネス・ロー

受賞:台湾金馬賞最優秀男優賞(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀男優候補(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン候補(スタンリー・トン)

シティハンター

日本の人気コミックにジョイ・ウォンや後藤久美子を共演者に迎えて日本市場を意識して作られた映画で、レオン・ライなども共演しています。スケボー・シーンなど、ジャッキー自身はかっこいいし、アクションも楽しめるし、乗りも悪くないのですが、如何せん、周りの共演者の笑えないおバカぶりが過ぎるシーンが多いのと、原作と違いすぎる感もあるので、ジャッキーオリジナル作品として見るほうが良いかもしれません。

城市獵人/City Hunter/1993年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1993年3月6日東宝東和配給

製作総指揮:チュア・ラム 製作:レイモンド・チョウ/レナード・ホウ 監督/脚本:バリー・ウォン 原作:北条司 音楽:ジェームズ・ウォン/ロメオ・ディアス

キャスト:ジャッキー・チェン/後藤久美子/マイク・アボット/ジョイ・ウォン/マイケル・ウォン/エリック・コット/レオン・ライ/ゲイリー・ダニエルズ/リチャード・ノートン

プロジェクトS

プロジェクトS

「ポリスストーリー3」のミシェル・キング(現ミシェル・ヨー)を主役にした続編的なスピンオフ作品。それほど、監督のスタンリー・トンにとって、「ポリスストーリー3」のミシェルのアクションが素晴らしかったのだと思います。ジャッキーも少しだけゲスト出演しています。「ポリスストーリー3」同様、素晴らしいアクションを見せてくれるミシェルなのに、DVD化されていないのが残念。

超級計劃/Once a Cop/Project S/Police Story Ⅳ/Super Cop Ⅱ/1993年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1995年4月ポニー・キャニオン配給

製作総指揮:レナード・ホウ 製作:バービー・タン/リョン・ソーハウ 監督:スタンリー・トン 脚本:スタンリー・トン/ハン・モクタン/カン・シュイライ 美術:オリヴァー・ウォン 撮影:アンディ・ラム

キャスト:ミシェル・ヨー/ユー・ロングァン/エリック・ツァン/ジャッキー・チェン/ディック・ウェイ

新ポリス・ストーリー

あのポリス・ストーリーシリーズとは一線を画す、香港で実際に起こったビジネスマンの誘拐事件に基づいた映画です。ファースト・ミッション以来のシリアスなジャッキーです。コミカル路線も良いけど、こういうシリアスなドラマも見応えがあり、意外と好きです。
警察官の正義・勇気・命の尊さという精神が伝わる作品だと思います。

重案組/Crime Story/1993年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1993年10月9日東宝東和配給

製作:レナード・ホウ 監督:カーク・ウォン 脚本:レナード・ホウ 編集:チャン・ユーチュン 撮影:アーサー・ウォン/アンディ・ラム

キャスト:ジャッキー・チェン/ケント・チェン

受賞:台湾金馬賞最優秀男優賞(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀編集賞(チャン・ユーチュン)/香港電影金像奨最優秀男優候補(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀監督候補(カーク・ウォン)/香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン候補(ジャッキー・チェン・スタントマン・チーム)

酔拳2

ヒット作「ドランク・モンキー 酔拳」の続編にあたり、ジャッキーが自身のカンフー作品に区切りをつけたという映画。オマージュ好きなジャッキーは、この映画では「キートンの大列車追跡」へオマージュを捧げています。

本作の共演では「男たちの挽歌」のティ・ロン(ジャッキーと7歳しか離れていないのに父親・黄麒英の役)と「奇蹟/ミラクル」で共演した故アニタ・ムイ(ジャッキーより年下)がジャッキーの父母役を演じていて、個人的にはこのキャスティングは嬉しくてワクワクしました。
格闘シーンでは、アニタ・ムイとのコンビネーションが爽快ですし、ラストのキック・スタイルの元ムエタイ選手ケネス・ローとの白熱するバトルは何度見ても鳥肌もの、ジャッキーのアイデアが効いた名勝負だと思います。
また、ジャッキーが歌う主題歌や挿入曲も雰囲気出ていて良い感じです。
ジャッキーが演じるウォン・フェイホン(黄飛鴻)は、ジェット・リー(李連杰)の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズでもお馴染みの実在した高名な武術家で、彼を主人公としたり登場する映画は数多くあります。
監督のラウ・カーリョンは、黄飛鴻の弟子の孫にあたり、黄飛鴻について最も正確に伝える人物の一人であると言われています。
そういう正統派のラウ・カーリョン監督とジャッキーのコミカルな表現が合わなかったのか、ジャッキーは彼に敬意を表しながらも、この映画では最終的に監督のラウ・カーリョンと意見が合わなくなったようです。そして、ラウ・カーリョンはこの「酔拳2」では満足できずに、後に「酔拳3」「超酔拳」を撮っていますが、どちらもジャッキーは出演していません。

この「酔拳2」には日本公開時にはカットされた真のエンディングがあり、それは主人公の飛鴻が極度のアルコール摂取により廃人になってしまうというもの。これはタイなどのイスラム圏での放映を考慮したエンディングらしいです(イスラム教では酒は禁じられている)。

酔拳2/Drunken Master Ⅱ/1994年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1994年12月17日東宝東和配給

製作総指揮:レナード・ホー 製作:エリック・ツァン/エドワード・タン/バービー・タン 監督:ラウ・カーリョン 脚本:エドワード・タン/バービー・タン/トン・マンミン/ユエン・カイチ 主演/武術指導:ジャッキー・チェン 撮影:チャン・イウジョー/マー・コーシン/チャン・トンリョン/ウォン・マンワン 美術 エディ・マ/ホー・キムシン 音楽:ウィリアム・フー

キャスト:アニタ・ムイ/ティ・ロン/ラウ・カーリョン/ロー・ワイコン/アンディ・ラウ

受賞:香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン賞(ラウ・カーリョン/ジャッキー・チェン・スタントマン・チーム)/香港電影金像奨最優秀編集候補(チャン・ユーチュン)

レッド・ブロンクス

今や名実共に世界のジャッキーとなりましたが、アメリカ進出では「バトルクリーク・ブロー」や「プロテクター」などで幾多の失敗を重ねました。そしてこの記念すべきリベンジ作「レッド・ブロンクス」で大成功を収め、認められることになったのです。
それだけに、気合の入った最高の映画になっています。アクションは、カンフーアクション然り、ビルからビルへ命綱無しで飛び移るという凄いスタント、骨折しながらも靴のままで滑る意地の水上スキー、最後はホバークラフトが走り回る!!このホバークラフトはエリザベス女王の所有物で、運転手さんも実際のお抱え運転手らしいです。ジャッキーの偉大さを改めて知る映画です。
舞台はニューヨークのブロンクスですが、実際はカナダのバンクーバーでロケが行われたようです。当時香港映画史上最高の1億HKドルという製作費が投じられました。
ヒロイン役には「奇蹟/ミラクル」「酔拳2」でも共演した故アニタ・ムイとフランソワーズ・イップ。叔父さん役には「ポリス・ストーリー」でおなじみのトン・ピョウが共演しています。

紅番區/Rumble in the Bronx/Red Bronx/1994年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1995年8月5日東宝東和配給

製作総指揮:レナード・ホウ 製作:バービー・タン 監督:スタンリー・トン 脚本:エドワード・タン/ファイブ・マー 美術:ウォン・ユイマン 撮影:マー・コーシン

キャスト:ジャッキー・チェン/アニタ・ムイ/フランソワーズ・イップ/トン・ピョウ

受賞:香港電影金像奨最優秀男優候補(ジャッキー・チェン)/香港電影金像奨最優秀女優候補(アニタ・ムイ)/香港電影金像奨最優秀助演女優候補(フランソワーズ・イップ)/香港電影金像奨最優秀編集候補(チャン・ユーチュン)/香港電影金像奨ベスト・アクション・デザイン候補(スタンリー・トン/ジャッキー・チェン)

デッドヒート

ジャッキーの車好きが高じてカーレースを題材に製作された映画。日本の仙台でロケが行われました。
三菱自動車のGTOやランサー・エボリューションⅢ、FTO、日産スカイラインGT-Rなど日本のハイパフォーマンスカーでのバトルやレースが繰り広げられ、車好きにはたまらないかも。
格闘シーンはパチンコ店を舞台にしたアイデアの利いたアクションがメインですが、店の奥にサウナがあるパチンコ店は実際には無いだろうと…。
ヒロインにはアニタ・ユン、日本からは加山雄三さん、澤田謙也さん、江黒真理衣さんが共演。この映画には当時の香港映画史上最高額の2億HKドルが投じられたようです。個人的にはジャッキーがランエボに乗るだけでワクワクする映画。

霹靂火/Thunderbolt/Deadheat/1995年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1996年3月2日東宝東和配給

製作総指揮:レナード・ホウ 製作:チュア・ラム 監督:ゴードン・チャン 脚本:ゴードン・チャン/チャン・ヒンカ/クォック・ワイ・チャン 撮影:チェン・チュウキョン 音楽:レオン・ボン・イン

キャスト:ジャッキー・チェン/アニタ・ユン/トルステン・ニッケル/加山雄三/江黒真理衣/澤田謙也/マイケル・ウォン

ファイナル・プロジェクト

正規のポリス・ストーリーシリーズの第4作目ですが、役名はチェン・カクーからジャッキーに変わっています。恋人役のマギー・チャンは出演していませんが、トン・ピョウはシリーズ共通で共演。なので、同シリーズと呼ぶには微妙な位置づけだと思います。
アクションといいストーリーといい、ジェームズ・ボンドの007シリーズを意識している感があり、数々の危険なアクションからこのシリーズへの力の入れ方が伝わってきます。
脚立や竹馬を巧みに使った格闘アクション、ウクライナでは体感気温―30℃・傾斜角度60度の雪山でのシャツ1枚スノボ直滑降チェイスからヘリコプターへのジャンプ、打ち落とされるヘリコプターから凍った湖へのダイブ。このダイブでは凍傷で命の危険にさらされたらしいです。
水中で闘うシーンはアイデアとしては面白いですが、スピード感溢れる格闘を望んでいると物足りないです。ジャッキーの格闘スピードについていけない欧米のファン向けに、動きが分かりやすいように配慮したアイデアだと思われます。
トリッキー&命懸けアクションてんこ盛りで大満足です!

警察故事4之簡單任務/Police Story Ⅳ:First Strike/1996年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1996年12月14日東宝東和配給

製作総指揮:レナード・ホー 製作:バービー・タン 監督/脚本/スタント・コーディネーター:スタンリー・トン 主演/スタント・コーディネーター:ジャッキー・チェン 脚本:ニック・タラモンテン/グレッグ・メロット/エリオット・トン 撮影:ジングル・マ 音楽:ネイサン・ウォン

キャスト:アニー・ウー/ビル・トン/ジャクソン・ルー/ユーリー・ペトロフ/テリー・ウー

ナイスガイ

「ナイスガイ」というタイトルからも、素のジャッキーの個性がそのまま描かれているように思えます。
「サイクロンZ」以降、久々に監督のサモ・ハンとタッグを組んだ記念すべき映画で、サモ・ハンは少しだけ友情出演も果たしています。スローの効果などサモ・ハンらしい演出が見られる映画です。
アメリカが出資した映画ということで、そういう意味では世界進出第1弾とも呼べる映画です。そのためか極力カンフーアクションを抑えた仕上がりとなっていて、ちょっと物足りない感も。
悪役は「シティ・ハンター」で共演したリチャード・ノートン。オーストラリアでロケが行われました。
ちょうど、この映画の公開前、私は香港旅行中に、香港のTVでこの映画とタイアップしたCMを見て、公開前からワクワクしたのを覚えています。

一個好人/Mr.Nice Guy/1997年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1998年3月7日東宝東和配給

製作総指揮:レナード・ホウ 製作 チュア・ラム 監督:サモ・ハン・キンポー 脚本:エドワード・タン/ファイブ・マー 撮影:レイモンド・ラム 音楽:ピーター・カム

キャスト:ジャッキー・チェン/ミキ・リー/リチャード・ノートン/カレン・マクリモント/ガブリエル・フィッツパトリック/ビンス・ポレット/バリー・オットー/サモ・ハン・キンポー

アラン・スミシー・フィルム

ラジー賞受賞のアメリカン・ジョーク映画です。これを間違ってもジャッキーやスタローンの映画だと思って見ないように。アメリカン・ジョークだと、広い心で受け入れられる人のみ観てください。
ハリウッド進出の際に力になったとされるジャッキーの友人であるシルヴェスター・スタローンやウーピー・ゴールドバーグと共演していますが、3人ともほんのカメオ出演でストーリーとはほとんど無関係。ジャッキーは友人のスタローンと共演したい思いから出演したらしいです。

Burn Hollywood Burn:An Alan Smithee Film/1998年/米国/ゴールデン・ハーベスト/日本劇場未公開

製作総指揮:アンドリュー・G・ヴァイナ 製作:ベン・マイロン 監督:アラン・スミシー/アーサー・ヒラー 脚本:ジョー・エスターハス 美術:デヴィッド・L・スナイダー 音楽:チャック・D/ゲイリー・ジーウィズ 衣装:ローラ・カニンガム 撮影:レイナルド・ヴィラロボス

キャスト:エリック・アイドル/ライアン・オニール/クーリオ/チャック・D/リチャード・ジェニ/レスリー・ステファンソン/サンドラ・バーンハード/シェリー・ルンギ/ハーヴェイ・ワインスタイン/ギャヴィン・ポローン/MC・ライト/マルセロ・テッドフォード/ニコール・ナイジェル/スティーブン・トボロウスキー/エリック・キング/マリアンヌ・マーラーリール/ジョー・エスターハス/シルヴェスター・スタローン/ジャッキー・チェン/ウーピー・ゴールドバーグ/ビリー・ボブ・ソーントン/ナオミ・キャンベル/ジム・ピードック/ラリー・キング/ロバート・エヴァンス/シェーン・ブラック/リサ・カニング/ノーマン・ジュイソン

Who am I?

「プロジェクト・イーグル」以来、8年ぶりにジャッキー自身が監督したアクション大作。アフリカ、オーストラリア、オランダでロケが行われ、オーストラリア政府は無償で全面協力したといいます。
日本からは山本未來、ミシェル・フェレが共演し、あのケイン・コスギも冒頭で少しだけ出演しています。
小技から大技までアクションも文句なしで、お決まりの三菱車、ランエボⅣでのチェイスもあって大満足です。近年では少なめだった格闘アクションが久々に堪能でき、最後にはロッテルダムの高層ビル21階から滑り落ちるという命懸けのスタント!ジャッキー自身の監督ということで力の入りようが伝わってきます。
また自然・環境保護や慈善活動などのメッセージもこめられていて、そういう意味でも好感が持てる作品です。興行成績も良く、アジアでは「タイタニック」を凌いだ国もあるらしいです。個人的には最も満足のいく大好きな映画の1つです。これぞ、ジャッキー映画って感じです。

我是誰/Who Am I?/1998年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1999年11月6日松竹富士配給

製作総指揮:レナード・ホウ 製作:バービー・タン 監督:ジャッキー・チェン/ベニー・チャン 脚本:ジャッキー・チェン/スーザン・チャン/リー・レイノルズ 美術:オリヴァー・ウォン 音楽:ネイサン・ウォン 衣装:トーマス・チョン 撮影:プーン・ハンサン

キャスト:ジャッキー・チェン/ミシェル・フェレ/山本未來/ロン・スマーチャック/エド・ネルソン/ケイン・コスギ

ラッシュアワーの大ヒットで名実ともにハリウッドスターに

ラッシュアワー

正式なハリウッド進出第3弾であり大ヒット作。クリス・タッカーとの名コンビが生まれたバディ・ムービーです。
マシンガン・トーク担当のクリス・タッカーに対してアクション担当のジャッキーは香港映画と比べると少なめですが、小物を使った格闘やバスから看板へのジャンプなどを見せてくれます。しかし欧米を意識してか格闘シーンのスピードはおさえめで、動きの分かりやすい短めのアクションとなっていて、娯楽作品としては良いのでしょうが、ジャッキー映画としては、アクション面で不完全燃焼気味です。そのあたりが、ファンの間では意見の分かれるところかも。
ただ、当初はクリス・タッカーメインの映画っぽい触れ込みだったので、思いのほか、ジャッキーがメインで喜んだ記憶があります。

火〈才并〉時速/Rush Hour/1998年/米国/ニュー・ライン・シネマ/1999年1月23日ギャガ・ヒューマックス配給

製作総指揮:ジェイ・スターン 製作:ロジャー・バーンボーム/アーサー・サルキシアン/ジョナサン・グリックマン 監督:ブレット・ラトナー 脚本:ロス・ラマンナ/ジム・コーフ 原作:ロス・ラマンナ 音楽:ラロ・シフリン 撮影:アダム・グリーンバーグ

キャスト:ジャッキー・チェン/クリス・タッカー/エリザベス・ペーニャ/トム・ウィルキンソン/フィリップ・ベイカー・ホール/チー・マ/マーク・ロルストン

ゴージャス

ロマンチック・ラブコメなので、ジャッキー映画の中では異色ですが、それもそのはず、もともとジャッキーは主演するつもりはなかったようです。なので、アクションシーンはジャッキーのために追加したような無理も感じますが、このジャッキーがまた女性好みのかっこよさ。どちらかというと、女性ファンに人気があるかも…ですが、私も実は好きな映画です。
ジャッキーは成功している実業家役ですが、実はジャッキーの実像に近いのかも・・・と思います。
アクションは少なめですが、ほのぼのとした笑いもあり、とても良いストーリーだと思いました。
トニー・レオンとの共演も嬉しいところですし、チャウ・シンチーのゲスト出演も見逃せません。それに何より、決して美人ではないと思うのですが、スー・チーが可愛いです。
海があってイルカがいて、平凡な女性に舞い込んできたロマンチックな恋の物語。私はこういう平和なのも好きです。あと、ペニンシュラホテルのシーンで、「泊まりたい」って思いました!

玻璃樽/Gorgeous/1998年/香港/ゴールデン・ハーベスト/1999年12月18日ギャガ・ヒューマックス配給

主演/製作総指揮:ジャッキー・チェン 製作:レイモンド・チョウ 監督:ヴィンセント・クォク 脚本:ヴィンセント・クォク/アイヴィ・ホー 原案:アイヴィ・ホー 音楽:デニー・ウォン 撮影:チャン・マンポウ

キャスト:ジャッキー・チェン/スー・チー/トニー・レオン/リッチー・レン/エミール・チョウ/チェン・サン・ヨン/ブラッドリー・ジェームス・アラン/チャウ・シンチー/サム・リー

ジェネックス・コップ

ジャッキープロデュースの、実力派の香港若手俳優が終結した感じの本格アクション。ニコラス・ツェーがかっこいいし、若手の中で仲村トオルが渋く好演。

特警新人類/GEN-X Cops/1999年/香港/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント/2003年2月23日東映配給

製作総指揮:トーマス・チャン/ウィリー・チャン 製作:ジャッキー・チェン/ジョン・チョン/ソロン・ソー/ベニー・チャン 監督:ベニー・チャン 脚本:ベニー・チャン/コーン・ホイ 撮影:アーサー・ウォン

キャスト:ニコラス・ツェー/スティーブン・ファン/サム・リー/グレース・イップ/仲村トオル/ダニエル・ウー/テレンス・イン/エリック・ツァン/ジェイミー・オン/ジャッキー・チェン

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